2023 年 78 巻 2 号 p. I_84-I_91
ある道路トンネル内に使われているプレストレストコンクリート舗装(以下,PC舗装)において,縦断方向及び横断方向のひび割れが確認された.現地調査の結果,大きなひび割れが発生している箇所では,PC鋼材の破断や,たわみが大きな箇所では,PC舗装版と路盤の間に空洞の確認もされた.
そこで,それら2つの要因が,PC舗装のたわみにどのように影響を及ぼしているかを把握するために3次元非線形FEMによる解析的検証を実施した.解析の結果,空洞の大きさの方が,プレストレス減少よりも,たわみに与える影響が大きいことが分かった.加えて,空洞が生じると,PC舗装のみで荷重に抵抗する梁形式に近い耐荷機構に変化すること,さらに,舗装表面に負曲げが生じる可能性があることが分かった.