抄録
社会基盤施設の一つである高速道路を建設・維持管理している企業には,異常気象や大規模地震時で土構造物が被災しても早期に高速道路機能を確保することが求められている.このためには,高速道路を災害に強い構造物にすることが最も近道である.しかし,豪雨や地震などに対する耐久性を,全ての土構造物に求めることは莫大な時間と費用を要する.このような観点からは,被災を前提とした上で,早期に原状回復を行うための事業継続計画を準備しておくことが重要である.筆者らは,異常気象および大規模地震で被災した土構造物災害の事例を収集・分析し,災害の素因を抽出したうえで,管理注目度と呼ぶ概念を用い,高速道路の土構造物の危険度を評価する手法を提案した.これを活用し,事業継続計画の立案を行う方法についても検討した.