2022 年 78 巻 1 号 p. 103-113
国土交通省はインフラシステム海外展開行動計画2021を推進しているが,競合国に比べて日本の建設コストが高いなどの指摘を当該国から頻繁に受けている.競合国との受注競争において日本が優位とならないのは建設コストが高いことも要因の一つではあるが,他にも要因はいくつか存在する.本論では,インフラシステム海外展開を推進していくうえで,本邦企業の受注における現状を示す.次に,本邦企業の受注に際して不利になるような要因の抽出とその対策,および優位に働く要因の抽出と今後の取組み方を提案することを目的とする.対象は橋梁とする.