2009 年 65 巻 1 号 p. 587-595
既設小規模地下構造物の老朽化対策や地震対策に伴い,地下水位以下を部分的に開口する必要が生じる場合,これまでは地盤改良により地盤の崩壊を防止して対応する場合が多かった.しかしながら,地盤改良は地下水の汚染など環境に悪影響を与える場合があることなどの問題があった.
そこで筆者らは,地震時の液状化に伴うマンホールの浮上を抑制する装置を開発する過程で,元の地盤にもどる環境にやさしい工法として「簡易な凍結工法」を開発し,実証実験を行いその効果を検証したので報告する.