抄録
3つの粗さパラメータ(算術平均粗さ,最大高さ粗さ,十点平均粗さ)間の関係を明らかにした上で,表面粗さがすべり係数に与える影響とすべり係数を整理するための適切な粗さパラメータについて検討する,すなわち,粗面状態の鋼板表面処理状況に応じたすべり係数を提案することを目的とし,高力ボルト摩擦接合継手の引張試験を行う.そして,すべり係数を整理するためのパラメータとしては,算術平均粗さRaと平均長さRSmを用いたRa2/RSmが適切であり,Ra2/RSmの値が0.25μm以上の領域ではすべり係数0.4,0.35μm以上の領域では0.5,0.45μm以上の領域では0.6を満たすという結果を得た.