土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第31-b巻
細粒分を含む砂質土の相対密度および液状化強度評価に関する検討
中澤 博志原田 健二
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2012 年 68 巻 4 号 p. I_282-I_292

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抄録

 細粒分を多く含む砂の液状化について,1987年千葉県東方沖地震での液状化の発生を契機に検討され始めた.一般に,細粒分含有率あるいは塑性指数の増加に伴い液状化強度が増大するといわれているが,幾つかの既往の研究によると,細粒分含有率の値によっては供試体の相対密度が大きく異なり,同一条件下における液状化強度が評価されていないようである.したがって,本論文では,細粒分含有率が5%以下であるきれいな砂からシルトを対象とした幅広い粒度特性を有する地盤材料を対象に,最大・最小間隙比幅に着目した細粒分を含む砂の相対密度の補正方法および補正された相対密度と液状化強度との関係について検討した.一連の検討から,細粒分含有率が15%以上における相対密度の補正方法の提案および補正相対密度と液状化強度の関係から,液状化強度に対する細粒分含有率の影響について示すことができた.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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