抄録
GPS on Every Roofは,地震発生時に家屋の倒壊状況を把握するシステムである.本システムは,GPS受信機を搭載した無線センサノードを家屋の屋根に搭載し,地震による変位を測定する.GPS解析は,通信量を抑制するためにオンボードで行う.しかし,解析に必要な倍精度演算を行う高機能CPUは,センサノードとしては消費電力が大きい.GPS無線センサネットワークの実用化に向けて,限られた電源で長期間稼働させることが課題であり,省電力化が望ましい.本論文で提案するハイブリッドセンサノードでは,高機能CPUと共に省電力CPUを搭載している.高機能CPUの使用をGPS解析に限定し,他の処理を省電力CPUで行うことで,センサノード全体の省電力化を目指す.検証実験では,測位精度の目標値を達成しつつ,全所要時間576秒のうち高機能CPUの稼働時間を10秒に抑えた.