抄録
鋼鉄道橋の部材の振動発電を利用したモニタリングシステムを開発した.これは,列車通過時の部材の振動による圧電素子の発電を利用して,橋梁の変状のセンシングを行い,センシング結果を列車に無線送信するものである.本研究では,実橋梁の部材に圧電素子を貼り,各種条件を変えて列車通過時に発生する電圧を測定することで,電力を得やすい部材や,使用する圧電素子の形状・材質,および回路の種類を検討した.さらに,得られた知見を基にプロトタイプのモニタリングシステムを構築し,実橋梁において列車通過時の動作を検証した.その結果,部材の振動発電によりセンシングおよび無線送信を行い,走行している列車でセンシング結果を受信することに成功した.これらより,開発したモニタリングシステムが実橋梁で正常に稼働することを確認した.