抄録
本研究では,橋梁振動を対象とした同調質量系発電デバイスのプロトタイプを開発し,発電特性を明らかにすることを目的として,実橋梁にて環境振動発電を試みた.同調質量系発電デバイスは,従来橋梁の制振のために設置される同調質量ダンパー(TMD)を応用し,ダンパーが吸収するエネルギーをもとにEnergy Harvesterとして活用するものである.開発した同調質量系発電デバイスを道路橋に設置し発電と蓄電を試みた結果,従来の構造物を対象とした環境振動発電より数オーダー大きいワットレベルの発電電力を発揮し,複数のMEMSセンサや様々なデバイスに必要な電力を十分まかなえることを示した.また,同調質量系発電デバイスのエネルギー変換効率および発電電力と大型車交通量の関係について検討を行った.