2020 年 76 巻 4 号 p. I_115-I_124
断層変位を受けるRCボックスカルバートを対象とし,継手位置が挙動に与える影響の解析的検討を実施した.断層は傾斜角度67.5°変位量0.2mの逆断層とした.構造物は20m間隔で継手を設け,継手位置を変動させたパラメータ解析を実施し,継手と断層面の相対位置関係が結果に与える影響について検討した.検討の結果,継手は構造物縦断方向の軸力の低減に効果を発揮すること,また継手が等間隔に設けられている場合でも,断層交差面との相対位な位置関係により,横断方向曲げモーメントや継手変位の値に差異が生じること等がわかった.