2020 年 76 巻 4 号 p. I_196-I_204
本研究は,現行水道施設耐震工法指針改定の動向に合わせて具体的な性能設計法のイメージ化を図るために,現行設計法の問題点を克服して国際的な共通尺度に基づく性能設計法を提案したものである.
現行設計法の検討課題をそれぞれ入力地震動の設定方法,再現期間と耐震性能分類,性能評価および設計計算法,システム破壊確率の4項目に分け,性能設計法による定式化を示すとともに,性能設計化することの良否を海外で活躍する日本人技術者の視点から明解にし,最後に水道システムの総合的な事業戦略策定への性能設計法の適用性を例示した.