2020 年 76 巻 4 号 p. I_516-I_528
阪神高速では,今後発生が予想される南海トラフ地震や都市直下型地震のような様々な震源域を想定した広域道路ネットワークの地震応答シミュレーションに関する研究を進めている.本研究では,その地震応答シミュレーションの精度検証に向けた取り組みの一環として1995年阪神淡路大震災の再現を実施した.その結果,当時の被災度分布をある程度再現し,現段階のモデルでも一定の再現性を有することを確認した.
また,発生が懸念されるいくつかの内陸活断層型地震,海溝型地震を想定し,路線へ及ぼす影響を地震応答シミュレーションにより評価することを試みた.これにより,路線全体に対する想定地震動ごとの構造物の地震時挙動やそれによる地震時の被災度評価の分布を3Dマップ等により概観できることを示した.