抄録
東日本大震災による甚大な被害は,我が国の地震被災時の対応に対する大きな問題提起となった.国内にも糸魚川-静岡構造線をはじめ,周辺地域に大きな被害をもたらす可能性がある活断層が多数分布しているため,地震発生時の対策を至急検討しなければならない.とくに人命にかかわる救援活動では,消防署・分署などの救急拠点や搬送先病院間の救急駆けつけ搬送において,救急車両を各消防署に適切に配置し,被災現場まで配車を効果的に行うことが求められる.本研究では,リンク交通量に基づく交通量の変動を考慮した救命制約時間信頼性評価に基づき,長野都市圏交通ネットワークにおける救急駆けつけ搬送時の課題を明らかにするとともに,その対応策の方向性について示す.