土木学会論文集F6(安全問題)
Online ISSN : 2185-6621
ISSN-L : 2185-6621
特集号(和文論文)
足場の墜落防護工法を考慮した風力算定方法の基礎的研究
高橋 弘樹大幢 勝利高梨 成次北條 哲男
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 2 号 p. I_153-I_158

詳細
抄録
 建設工事における墜落災害の対策として,平成21年3月に労働安全衛生規則が改正され,新たに墜落防止用の手すりや板,メッシュシートなどを足場に取り付けることが義務付けられた.足場を設置する際は,風荷重に対する足場の強度を検討する必要があるが,現行の指針は,従来の足場を対象としているため,規則改正後の足場に対応しているかは不明である.これらのことから本論文では,幅木の高さをパラメータとして,足場の風力に関する風洞実験を行った.実験の結果,規則に沿った高さ15cmの幅木を設置した足場は,幅木がない足場に比べて,1.5倍程度の風力係数を見込んだ方が良いことが分かった.これらの結果を基に,規則改正後の足場に対応した風力係数の算定方法の検討を行った.
著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top