抄録
小児看護を実践する一般病院の看護師を対象として、個人特性であるコーピング特性とホープ特性、看護師の属性が職務ストレス認知に与える影響について明らかにすることを研究目的とした。調査対象445名のうち有効回答は240名(小児病棟110名、混合病棟130名)で、小児病棟ではホープ特性が「医師との関係」の職務ストレス認知に影響を与えており、夜勤回数が「看護師間の人間関係」などの複数の職務ストレス認知に影響を与えていた。混合病棟ではコーピング特性の「回避と抑制」が「子どもとの関わり」の職務ストレス認知に影響を与えており、コーピング特性の「問題解決のための相談」は「業務量」をはじめとする複数の職務ストレス認知に影響を与えていた。