日本臨床免疫学会会誌
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総説
セマフォリンによる免疫応答制御
水井 理之熊ノ郷 淳
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2005 年 28 巻 3 号 p. 109-116

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抄録
  セマフォリン分子群は従来神経ガイダンス因子として知られてきたが,近年,免疫系においても種々のセマフォリン分子が発現していることが明らかになってきている.例えば,Sema4D (CD100)はCD72を介してB細胞や樹状細胞を活性化する.Sema4AはT細胞プライミングおよびTh1/Th2制御に関与している.その他のセマフォリン分子やその関連分子も,免疫応答において重要な役割を担っていることが次第に明らかになりつつある.本稿では,免疫活性を有する「免疫セマフォリン分子」についての最近の知見を紹介する.
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© 2005 日本臨床免疫学会
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