日本臨床免疫学会会誌
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総説
炎症性腸疾患治療における生物製剤の現状
久松 理一日比 紀文
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2009 年 32 巻 3 号 p. 168-179

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抄録
  炎症性腸疾患の病態については遺伝分子生物学・免疫学の進歩による解明が進み,機能分子の同定とそれを標的とする治療法の開発が進んでいる.その最たる成功例がヒトマウスキメラ型抗TNFα抗体であるInfliximabである.Infliximabの登場はクローン病治療体系に革命をもたらし,Top-down therapyとしての早期からの使用や潰瘍性大腸炎への適応の検討も始まっている.また,Infliximabに追随するようにさまざまなTNF阻害剤や新たな分子を標的とした生物製剤が開発され臨床応用されつつある.
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© 2009 日本臨床免疫学会
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