日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
総説
強皮症病態におけるマスト細胞の関与~マスト細胞を標的とした治療の可能性~
湯川 宗之助山岡 邦宏澤向 範文島尻 正平齋藤 和義田中 良哉
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 33 巻 2 号 p. 81-86

詳細
抄録
  強皮症は皮膚および内臓諸臓器の線維化と末梢循環障害を主徴とする結合織疾患である.原因は依然不明で,既存のステロイドや免疫抑制剤に抵抗性であり,皮膚線維化だけでなく臓器病変も含めた治療法の確立は急務である.
  一方,マスト細胞は寄生虫に対する防御機構やアレルギー性疾患などとの関与は良く知られているが,最近になり自然免疫から獲得免疫の移行に重要である事や関節リウマチの病態にも関与し治療標的の可能性が示唆される様になっている.本稿では,マスト細胞の強皮症病態への関与について我々の知見も踏まえて概説し,マスト細胞を標的とした強皮症治療の可能性について述べる.
著者関連情報
© 2010 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top