日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-057  潰瘍性大腸炎に合併した関節炎にインフリキシマブが奏功した一例
山内 尚文西里 卓次長町 康弘猪股 英俊村松 博士岡本 哲郎田中 信悟野澤 えり小山 隆三井原 康二
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2012 年 35 巻 4 号 p. 355a

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抄録
  症例は44歳男性.平成13年,潰瘍性大腸炎(UC)を発症(全結腸型,軽症),当院外来でmesalazineを投与されていた.平成21年1月より,両手関節の疼痛が出現,リウマチ因子,抗CCP抗体は陰性で,UC関連の関節炎と診断され,NSAIDと少量ステロイドの投与により症状は軽快していた.平成22年9月より,両手関節,両手指MP・PIP関節,両股関節,両肩関節に疼痛が出現した.腹部症状の増悪はなかった.下部消化管内視鏡検査では,直腸からS状結腸にかけて,血管透見像の消失,微細顆粒状の粘膜,膿性粘液の付着した多発性の小びらんが認められた.ステロイド増量でも症状の改善がみられないため,平成23年1月より,インフリキシマブ5 mg/kgを0,2,6週,以後8週間隔で投与した.投与9ヶ月後には,腫脹および圧痛関節はほぼ消失し,Clinical Activity Index (CAI)は,5から1に低下した.内視鏡所見(Matts分類)では,インフリキシマブ投与前後で,grade 3から1に改善していた.UCの腸管外合併症としての関節病変の頻度は,6-26%と報告されており,治療としては,これまでNSAIDやステロイドが用いられてきた.最近,従来の治療に抵抗性のUCに対してインフリキシマブの投与が認可され,その有効例が増加しているが,関節症状に対する報告例は少ない.本症例では,難治性の関節炎が著明に改善し,インフリキシマブが腸管病変のみならずUC関連関節炎に対しても有効であることが確認された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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