日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-079  関節リウマチ滑膜細胞におけるエストロゲンのアポトーシス抑制効果とCCL13の関与
山口 絢子野澤 和久藤城 真樹川崎 美紀子髙崎 芳成関川 巌
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2012 年 35 巻 4 号 p. 366a

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抄録
【目的】関節リウマチ(RA)における病態の主座であるパンヌス形成にエストロゲンがどのような役割を担っているか解析した.【方法と結果】RA滑膜細胞に17β-estradiol(E2)を添加して,(1)細胞活性(2)抗アポトーシス作用(3)MMP-3産生能を解析した.結果(1)早期よりERK1/2のリン酸化が認められた.(2)H2O2で誘導したアポトーシスを抑制した.(3)E2とTNF-αで共刺激した滑膜細胞からはMMP-3の発現が有意に高かった.また,E2刺激により発現が変化する分子をDNA microarrayにより網羅的解析した.ケモカインはRAの病態に関与していることが報告されているが,そこから同定された分子CCL13は,E2刺激で2.61倍と発現が亢進していた.CCL13の発現を滑膜細胞のmRNAと培養上清で確認したところ,E2刺激したもので上昇していた.実際にRA滑膜細胞におけるCCL13の発現は,変形性関節症の滑膜細胞と比べて高く,活動性のあるRA患者の血清においても有意に高かった.【考察】エストロゲンは滑膜に作用し,アポトーシス抑制という滑膜細胞への直接作用やCCL13を介した間接作用でRAの病態形成に関与すると考えられる.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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