日本臨床免疫学会会誌
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総説
抗リン脂質抗体症候群の臨床と基礎的研究の進歩
堀田 哲也
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2012 年 35 巻 6 号 p. 481-494

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抄録
・抗リン脂質抗体症候群(APS)は抗リン脂質抗体(aPL)と呼ばれる自己抗体が産生され,動脈血栓症,静脈血栓症,習慣性流産などを引き起こす自己免疫疾患である.
・診断基準に含まれる抗リン脂質抗体には,抗カルジオリピン抗体,抗β2グリコプロテインI抗体,ループスアンチコアグラントがあるが,抗プロトロンビン抗体も新たな抗リン脂質抗体として注目されている.
・各種aPLを測定し,aPLの陽性の多寡を定量化することで,APSの診断のみならず患者のリスク評価を行うことが可能となった.
・APSの病態の解明が進むにつれて,新たな治療戦略として,p38MAPK, NF-κBなどのシグナル伝達物質の阻害薬,接着分子であるP-selectin,外因系凝固因子である組織因子,補体の活性化など制御する薬剤への注目も高まっている.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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