日本臨床免疫学会会誌
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シンポジウム
シンポジウム1-1  iPS細胞の網膜再生医療―網膜変性疾患への臨床応用
杉田 直
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2014 年 37 巻 4 号 p. 256

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抄録
  人工多能性幹細胞(iPS細胞)は,多種類の細胞・組織に分化する事が可能な細胞として注目され,現在様々な再生医療のための基礎研究および臨床試験が取り組まれている.我々の研究所では,ヒトiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(retinal pigment epithelial cells: RPE)の分化・誘導に成功し,本年度内に滲出性加齢性黄斑変性患者数名にiPS細胞由来RPE細胞シートが移植される計画がある.現在,このRPEシートの多項目の品質規格試験および動物を用いた安全性試験が行われ,現時点では大きな問題なく移植治療に向けた準備が行われている.また,近い将来には加齢性黄斑変性症だけではなく網膜色素変性症など他の網膜疾患にも移植の構想があり,その場合iPSバンクを利用した他家移植で行われる予定である.本シンポジウムではiPS細胞由来RPE細胞の分化・誘導方法,品質規格試験の結果,安全性試験の結果,その網膜下への移植方法,また,他家移植に向けた拒絶反応試験の解析結果などを報告する.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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