日本臨床免疫学会会誌
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専門スタディーフォーラム
専門スタディーフォーラム 樹状細胞・マクロファージ4  低分子化合物の樹状細胞に対する作用
門脇 則光
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2014 年 37 巻 4 号 p. 284

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抄録
  臨床に用いられる薬剤には樹状細胞(DC)に強い影響を及ぼすものがあり,DC biologyの探究や新規治療の開発に応用することができる.
  多発性骨髄腫に対するプロテアソーム阻害薬ボルテゾミブ,および慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬ダサチニブは,TLR9リガンドCpG DNAの刺激を受けた形質細胞様DC(pDC)によるIFN-αの産生を抑制した.これらの機序として,ボルテゾミブ,ダサチニブはそれぞれTLR9の小胞体からエンドソームへの移動,およびCpG DNAの早期エンドソームへの滞留(IFN-αの産生に重要)を阻害することがわかった.したがって,pDCにおける小胞(小胞体,エンドソーム)機能が新たな抗炎症薬の標的になると考えられる.
  また,活性型ビタミンD3(VD3)はさまざまな免疫担当細胞に作用して過剰な免疫反応を抑制するが,VD3はCD1c陽性の骨髄系DC(mDC)に作用してレチノイン酸(RA)の高産生を誘導することがわかった.この“VD3 – CD1c+ mDC – RA”の系は,ヒトの免疫ホメオスタシスの維持に重要な新規のコンポーネントと考えられる.
  以上のように,ヒトDCサブセットの機能を選択的に制御する小分子化合物を見いだすことは,さまざまな免疫関連疾患の治療開発,およびDC機能制御の分子メカニズムの解明に寄与すると期待される.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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