日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P4-004  局所性Renin-Angiotensin systemの阻害による,がん関連線維芽細胞や骨髄系免疫細胞の制御を介したPD-1/PD-L1免疫チェックポイント阻害療法の効果増強
中村 謙太, 谷口 智憲, 大村 学, 小林 明日香, 川村 直, 杉山 重里, 桜井 敏晴, 木庭 幸子, 奥山 隆平, 河上 裕
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2014 年 37 巻 4 号 p. 347b

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抄録
  全身性のRenin-Angiotensin system(RAS)は体液保持などに関与するが,近年,腫瘍組織における局所性RASががんの生存・増殖に関与することが報告されている.本研究ではRASの腫瘍免疫における役割について検討した.マウス大腸癌担癌C57BL/6マウスに,アンジオテンシン受容体阻害薬(ARB)であるValsartanを投与すると,所属リンパ節での腫瘍抗原特異的T細胞の誘導を促進した.その機序として,ARBの投与が,腫瘍関連マクロファージ(TAM)や骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)からの免疫抑制性サイトカイン産生やArginase活性増強などを介した免疫抑制状態の誘導を減少させることと,がん関連線維芽細胞(CAF)における免疫抑制に関与する分子の発現が低下するとともに,CAFのin vitro T細胞活性化能が増強することが示唆された.ARBの単独投与では有意な腫瘍増殖抑制効果は認められなかったが,ARBの併用投与は,抗腫瘍CD8陽性T細胞依存的な抗PD-L1抗体投与の治療効果を増強した.ARBは,がん組織中で,TAMやMDSCに加えて,CAFにも作用し,これらの免疫抑制作用を改善することにより,抗腫瘍T細胞誘導を増強させて,抗腫瘍CD8陽性T細胞依存性抗PD-L1抗体投与の治療効果を増強させる作用があることが判明した.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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