日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P9-008  全身性エリテマトーデス(SLE)における発症・再燃と季節の関連について
小倉 剛久平田 絢子林 則秀久次米 吏江伊東 秀樹武中 さや佳水品 研之介中橋 澄江山下 奈多子今村 宗嗣亀田 秀人
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2014 年 37 巻 4 号 p. 374b

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抄録
【背景】全身性エリテマトーデス(SLE)において,発症・再燃と季節の関係が認められるとすれば,臨床上重要な知見であるばかりでなく,病因・病態の解明にもつながるものと考えられる.【目的】SLEにおける発症・再燃と季節の関連性について明らかする.【対象・方法】ACR分類基準を満たすSLE患者122例(男性14例,女性108例)を対象に,診療録より発症・再燃月を調査した.再燃は疾患活動性の新たな出現,もしくは悪化を認め,3ヶ月以内にステロイド薬の新たな開始もしくは50%以上の増量および免疫抑制剤の変更,開始を行った場合とした.【結果】発症は秋に少ない傾向があった.再燃は春に多く,秋に少なかった.また複数回再燃した症例では,再燃時期が近似した.春の再燃では紅斑が多かった.【結論】SLEの発症,再燃は季節に関連性が認められ,春期に多かった.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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