日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
一般演題(ポスター)
P2-07 日本人集団におけるANCA関連血管炎とHLA-G 3'非翻訳領域多型の関連
横山 望川崎 綾八谷 有紀平野 史生佐田 憲映小林 茂人山田 秀裕古川 宏山縣 邦弘住田 孝之宮坂 信之當間 重人尾崎 承一松尾 清一橋本 博史槇野 博史有村 義宏針谷 正祥土屋 尚之
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 39 巻 4 号 p. 407a

詳細
抄録

  【目的】HLA-Gは胎盤,免疫細胞等に発現し免疫制御に関与する非古典的HLA-class I分子である.HLA-G遺伝子の3'非翻訳領域に14塩基対挿入多型(rs371194629)とmiRNA結合部位に位置する一塩基多型(rs1063320 G/C)が存在し,HLA-Gの発現や自己免疫疾患との関連が報告されているが,ANCA関連血管炎(AAV)における報告はない.本研究ではこれらとAAVとの関連を検討した.【方法】日本人AAV患者群470例,健常対照群777例についてこれらの遺伝子型を決定し,ロジスティック回帰分析により関連解析を行った.【結果】多発血管炎性肉芽腫症(GPA)(n = 92)において14bp挿入アリル(P = 0.020, OR = 1.68,優性モデル),rs1063320 Gアリルが増加していた(P = 0.042, OR = 1.47,加法モデル).これらには連鎖不平衡が認められ(D' = 0.90, r2 = 0.11),いずれが一義的かは決定できなかった.GPA群92例,健常対照群573例において,それぞれGPA抵抗性,感受性との関連傾向を有するDRB1*13:02DPB1*04:01により調整したのちも,14bp挿入(P = 0.045, OR = 1.59),rs1063320 G(P = 0.015, OR = 1.62)との関連が検出された.【結論】HLA-G多型がHLA-class IIと独立にGPAと関連することが示唆された.

著者関連情報
© 2016 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top