日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-08 ANCA関連血管炎とTNFSF4多型の関連
岩橋 優花川崎 綾平野 史生岡 笑美古川 宏佐田 憲映小林 茂人山田 秀裕山縣 邦弘住田 孝之宮坂 信之當間 重人尾崎 承一松尾 清一橋本 博史槇野 博史有村 義宏針谷 正祥土屋 尚之
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2016 年 39 巻 4 号 p. 407b

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抄録

  【背景・目的】ANCA関連血管炎(AAV)の疾患感受性遺伝子として,HLA以外に確立したものはほとんど存在しない.本研究では,全身性エリテマトーデス,関節リウマチ,全身性強皮症,Crohn病などで関連が報告されているTNFSF4上流の一塩基多型(SNP)rs2205960について,AAVとの関連を検討した.【方法】TaqMan SNP Genotyping Assayにより,日本人AAV群468例,健常対照群1100例を解析した.患者群の臨床分類は,顕微鏡的多発血管炎(MPA)285例,多発血管炎性肉芽腫症(GPA)92例,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)56例,分類不能型AAV35例であった.また,ANCA特異性別では,PR3-ANCA陽性が62例,MPO-ANCA陽性が377例であった.【結果】アリル頻度の比較の結果,PR3-ANCA陽性群の関連が検出された(P = 0.0054, オッズ比[OR] = 1.75).GPAにおいても関連傾向がみられた(P = 0.051,OR = 1.41).GPAをANCA特異性で分類した場合は,PR3-ANCA陽性GPA(P = 0.021,OR = 1.81)において関連が検出されたが,MPO-ANCA陽性GPA(P = 0.33,OR = 1.32)では軽度の関連傾向が認められたのみであった.【結論】TNFSF4とPR3-AAVとの関連が国内外を通じて初めて検出された.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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