日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
特集:免疫・炎症のin vivoイメージング
インターロイキン1βの特性から炎症イメージングまで
岩脇 隆夫
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 40 巻 5 号 p. 329-336

詳細
抄録

  インターロイキン1βは炎症性サイトカインの一つとして広く知られており,炎症を語る上で無視できない重要因子である.それゆえにインターロイキン1βの機能や特性は多くの研究者により解析されてきたが,まだ解明されていない問題が残されている.これらの問題にアプローチするために,最近では生体イメージング技術が利用され始めてきている.インターロイキン1βは炎症刺激によって転写活性化とプロセシングによる2段階のユニークな制御を受けることが分かっており,その制御機構を巧みに利用したイメージング用ツールが幾つか開発されている.この総説ではインターロイキン1βに関する代表的なイメージング技術について基礎となる仕掛や得られている知見などを紹介する.また,「おわりに」のところではインターロイキン1βとは別の因子に着眼した炎症イメージング技術についても触れたので,ぜひ参考にしてもらいたい.

著者関連情報
© 2017 日本臨床免疫学会
次の記事
feedback
Top