日本臨床免疫学会会誌
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高IgM血症,血小板減少症,脾腫を伴った潜在型シェーグレン症候群の1女児例
南部 光彦八田 和大
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2000 年 23 巻 2 号 p. 135-140

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抄録
高IgM血症,血小板減少症,脾腫を有した1女児例を経験した.フローサイトメーターにて血小板表面にIgG抗体のみならずIgM抗体も検出された.また直接クームス試験は陽性であり,赤血球表面にもIgG抗体が認められた.摘脾により血小板数は正常化し,高IgM血症も改善した.唾液腺生検にて導管周囲にリンパ球の浸潤が確認され,シルマーテストでも軽度ながら涙液の分泌低下がみられ,シェーグレン症候群が潜在している可能性が示唆された.
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© 日本臨床免疫学会
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