日本臨床免疫学会会誌
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C型肝炎,サルコイドーシスに合併したシェーグレン症候群の1例
田賀 理子阿部 敬西村 進木村 裕一沖 真理子野島 正寛田中 浩紀松本 晋一郎今井 浩三
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2003 年 26 巻 6 号 p. 336-340

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抄録

症例は68歳,女性. 1992年6月より慢性C型肝炎にて当科を受診中であった.
同年8月右上眼瞼腫脹のため眼科でブドウ膜炎と診断され,また,胸部X線写真にて両側肺門部腫脹(BHL)を認め,呼吸器科にて肺サルコイドーシスと診断,さらに両頬部に皮疹を認め,皮膚科にて皮膚サルコイドーシスと診断された.同年10月よりステロイド治療(プレドニゾロン40mg)を開始し症状が軽快, BHLは消失した.
2001年7月,口渇,眼の渇きが出現し,眼科,耳鼻科的検索にてシェーグレン症候群(SjS)と診断された. HCVとの関連を含めサルコイドーシスおよびSjSの病態を考察する上で貴重な1例と考えられた.

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