日本臨床免疫学会会誌
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自己免疫疾患におけるnatural cell mediated cytotoxicity (NCMC) 2. Sjögren症候群, RA患者リンパ球のNCMC活性
後藤 眞茆原 忠夫谷本 潔昭堀内 淑彦
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1982 年 5 巻 1 号 p. 19-25

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抄録
前報で報告した全身性エリテマトーデス(SLE)患者のnatural killer (NK)活性の低下と比較しっっ, Sjögren症候群(SjS)・慢性関節リウマチ(RA)患者のNK活性を調べた. 19例の女性のSjSのNK活性は対照に比較して有意に低下していた.逆に, 29例のRAのうち, 21例の女性の患者では,対照に比べ有意に上昇していた. SjSのNK活性の低下の原因としては, NK活性自体の欠陥とともに,抗リンパ球抗体や使用薬剤・免疫複合体等の関与が考えられるが,今回の結果では,抗リンパ球抗体の関与は少ないと考えられた. NK活性の高いRA患者では金療法を受てけいる例が多く,金製剤の投与量とNK活性との問に,有意な相関が認められた.
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