日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌
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Print ISSN : 2433-7846
研究
化粧品パッチテスト2015年のまとめ
小野田 裕子矢上 晶子永井 晶代岩田 洋平鈴木 加余子松永 佳世子
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2020 年 3 巻 3 号 p. 391-402

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抄録

 2015年の当科における化粧品による接触皮膚炎について, その原因製品, 原因成分の動向を明らかにすることを目的とした。2015年に当科を受診し, 化粧品による接触皮膚炎を疑った69例に対し, パッチテスト (以下PT) を施行した。PTは患者が持参した化粧品と, Japanese standard allergens 2008または2015および化粧品関連アレルゲンを貼付した。判定は72時間または1週間後にInternational Contact Dermatitis Research Group基準で+以上を陽性とした。69例中, 化粧品または関連アレルゲンのPTが陽性で臨床的に関連性があると考えられた症例は14例で, 原因製品は9製品であった。最も多い原因製品はヘアカラー剤であった。成分PTは, 持参したシャンプーに陽性反応を呈した1例に施行し, ヒノキチオールが原因アレルゲンと確定した。

(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 3 (3) : 391-402, 2020)

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© 2020 一般社団法人 日本皮膚免疫アレルギー学会
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