主催: 大阪大学保健センター、大学院医学系研究科身体防御健康医学
【目的】難治性RAにLCAPを行い、その臨床的有用性を検討したので報告する。【対象および方法】対象は、1)DMARDsや生物学的製剤に治療抵抗性を示した、または2)副作用及び合併症のため薬剤継続が困難であったRA8例(女性5例、男性3例、平均年齢61±13.1歳、stage_II_-3、_III_-3、_IV_-2例、class1-1、2-2、3-5例、入院4例、外来4例)。LCAPは週1回(平均処理量4.38±1.16L)、計5回を1クールとし、その前後でDAS28(CRP)にて病勢を評価し、また有害事象について検討した。【結果】開始前のDAS28(CRP)は5.67±1.42、1クール終了後は4.84±1.32であり、全例でDASの低下がみられた。1例において貧血の進行に伴う心不全の増悪を認め、またLCAP施行直後の検査が可能であった入院症例4例において一過性の血小板数の低下(5~15 X104μL程度)を認めた。【結論】難治性RAに対して、LCAPは試みるべき価値のある治療法と考えられる。今後どのような症例に適用すべきか更なる検討が必要である。