【目的】関節リウマチ(RA)に対する白血球除去療法(LCAP)の制御性T細胞(Treg)機能に及ぼす効果を調べた。【方法】薬剤抵抗性RA患者13例を対象としたセルソーバによるLCAPを行なった。治療効果の判定は治療終了8週後のDAS28-CRPで行った。Tregの機能は、抗CD3/CD28抗体刺激によるエフェクターT細胞の細胞増殖に対するTregとの共培養による抑制能で評価した。【結果】RA患者の13例中11例がmoderate response以上の効果を示した(good/moderate/no = 2/7/4)。Tregの細胞増殖抑制活性は、健常人に比し、RA患者で有意に低下していた(68.6 % vs. 6.6%)。No response群では 治療8週後のTregの細胞増殖抑制活性の改善を認めなかったが(-9.7%)、moderate response達成群では若干改善(12.7%)、Good response達成群では顕著に改善していた(58.1%)。【考察】RAに対するLCAPの治療効果としてTregの機能回復が示唆された。