日本臨床免疫学会総会抄録集
Online ISSN : 1880-3296
ISSN-L : 1880-3296
第39回日本臨床免疫学会総会抄録集
セッションID: PW-34
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一般演題(ポスターワークショップ)
関節リウマチに対する白血球除去療法の治療効果と制御性T細胞の改善とは関連があるか?
*日高 利彦橋場 弥生黒田 宏
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抄録

【目的】関節リウマチ(RA)に対する白血球除去療法(LCAP)の制御性T細胞(Treg)機能に及ぼす効果を調べた。【方法】薬剤抵抗性RA患者13例を対象としたセルソーバによるLCAPを行なった。治療効果の判定は治療終了8週後のDAS28-CRPで行った。Tregの機能は、抗CD3/CD28抗体刺激によるエフェクターT細胞の細胞増殖に対するTregとの共培養による抑制能で評価した。【結果】RA患者の13例中11例がmoderate response以上の効果を示した(good/moderate/no = 2/7/4)。Tregの細胞増殖抑制活性は、健常人に比し、RA患者で有意に低下していた(68.6 % vs. 6.6%)。No response群では 治療8週後のTregの細胞増殖抑制活性の改善を認めなかったが(-9.7%)、moderate response達成群では若干改善(12.7%)、Good response達成群では顕著に改善していた(58.1%)。【考察】RAに対するLCAPの治療効果としてTregの機能回復が示唆された。

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© 2011 日本臨床免疫学会
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