抄録
金沢大学グループで実施された化学療法未施行進行非小細胞肺癌に対するゲフィチニブ単剤治療の第Ⅱ相試験において、ゲフィチニブ投与前の患者血清サンプルをLC-MS/MSによる解析をおこなった。効果、治療予後に関連するマーカー蛋白質を同定し、leave-one-out等によりマイニング効果の汎用性の確認をおこなっている。同マーカーはゲフィチニブのみならず、EGFR-TKIの治療効果、肺がん患者の予後を予測するマーカーである可能性がある。Cross-validationとマーカーに対する抗体によるキット化戦略について提示する。