日本計算機統計学会シンポジウム論文集
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IRTを用いたadaptive online systemの実装と評価(セッション1B 学生研究発表セッション)
作村 建紀廣瀬 英雄
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p. 27-30

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抄録

IRT(項目反応理論)は学力テストの問題項目特性および被験者能力評価に対して有益な情報を与える.さらに,これを適応型試験に適用することで,被験者の能力に合わせたレベルの問題を出題することが可能となり,少ない問題数でも精確な能力評価が期待できる.適応型試験は被験者ごとに情報端末を通して受験するため,筆記試験では観測が困難な回答ごとの時間計測が可能となる.今回,オンライン上で動作する適応型試験システムを実装し,IRTによる評価と同時に回答ごとの時間計測を行った.扱う試験問題は高校数学とし高校生を対象とした.その結果,問題のジャンルによっては能力値が高く評価された被験者ほど時間をかけて回答する傾向があることが分かり,回答時間によって能力評価が変化することが示唆される.

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© 2013 日本計算機統計学会
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