計算機統計学
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バリマックス回転の数量化法第2類への応用
谷口 るり子
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2000 年 12 巻 1 号 p. 35-44

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抄録
因子分析では, 因子の解釈を容易にするためにバリマックス回転がよく用いられる.本論文では, このバリマックス回転を数量化法第2類に適用し, カテゴリースコアの解釈を容易にすることを試みる.この際, 回転の対象は, 項目毎にカテゴリースコアの度数重み付き平均を0とし, さらに個体スコアの群内分散を1とすることによって標準化されたカテゴリースコアである.先ず, 人工的データを提示して, バリマックス回転を数量化法第2類に適用する手法の説明を行う.次に, 老人医療データとFisherのあやめのデータにこの手法を適用し, その有用性を確かめる.最後に, バリマックス回転を正準判別分析に適用した結果と今回の結果を比較する.
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© 2000 日本計算機統計学会
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