2015 年 28 巻 2 号 p. 147-154
本報告は, 経営科学系研究部会連合協議会主催, 平成24年度データ解析コンペティションにおける本研究チームの報告内容をまとめたものである. 同コンペティションでは, 物件情報サイト上の顧客の行動履歴に対する解析を行い, 消費者が将来閲覧するであろう物件を予測するという課題が提供された.
この問題に際し, 本研究では顧客行動の中でも, ユーザの検索時の検索条件と, 実際に閲覧した物件の持つ条件の共起関係について重点を置いて解析を行い, ユーザが将来閲覧する物件の予測を行った. 結果として, 提案手法は単純に検索条件に基づいてリコメンドした場合に比べて, 高い予測精度を得ることに成功した.