計算機統計学
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マッチドペアにおける2×2表の検定の第1種の過誤と検出力について
上坂 浩之
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1993 年 6 巻 1-2 号 p. 5-13

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抄録

観測結果が2値で与えられるマッチドペア実験での処理間比較のためのMcNemar検定,Bhapkarの最小カイ二乗検定,尤度比検定,連続性補正ずみMcNemar検定の4検定に関し,検定統計量の無条件分布を計算し,第1種の過誤の大きさを調べた.その結果,連続性補正を施さないMcNemar検定は第1種の過誤の大きさと名目有意水準との一致性において最も優れていた.McNemar検定の検出力に関するMiettinen (1968)およびBennett & Underwood (1971)の近似式およびこれらの式に基づく必要症例数の算出公式についてもそれらの精度を検討した.検出力の近似はMiettinenの公式が優れており,小標本の場合にも利用可能であると考えられる.

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© 1993 日本計算機統計学会
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