2017 年 21 巻 1 号 p. 145-150
【目的】
心臓外科の周術期管理において,最適な輸液戦略は確立していない。HES 130/0.4が5%アルブミン製剤の代替薬として安全に使用できるか検討した。
【方法・結果】
2014年4月1日から2015年3月31日までにICUに予定入室した非透析患者の心臓外科症例のうち,入室後に負荷を必要としなかった症例とアルブミン製剤もしくはHES製剤による輸液負荷を要した症例88例を対象とした。負荷なし群,HES群,5%アルブミン群にわけ,後方視的に検討した。3群間で手術当日の水分バランス,腎障害の有無,ICU入室期間,入院期間に差を認めなかった。
【結論】
心臓外科術後の輸液戦略において,HESはアルブミンと同等に使用できると考える。