1995 年 14 巻 1-2 号 p. 1-2_23-1-2_29
ヒト用ハンドアプラネーショントノメータを用いて麻酔下ラットの眼圧測定法を確立し、本測定法の信頼性を裏付けるために、グルコース溶液負荷およびデキサメサゾン点眼によって実験的に眼圧を上昇させたラットの眼圧上昇を検出することを試みた。その結果、実験的眼圧上昇をそれぞれ経時的に検出することができた。また、当施設で過去に行われた安全性試験の中から、対照群の眼圧を集計したところ、データには比較的ばらつきが少なく、平均値は雄18.9mmHg、雌18.3mmHgであった。本トノメータを用いた麻酔下ラットの眼圧測定法は、安全性試験など、対照群との比較をすることにより眼圧上昇を検出することができるという点で、簡便で正確、かつ有用な方法であると考えられた。