比較眼科研究
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第15回記念年次大会一般口演
ステロイド緑内障ウサギ系統確立の試み
坂本 雄二小河 貴裕藤井 利道古川 敏紀印牧 信行
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1996 年 15 巻 1-2 号 p. 1-2_45-1-2_48

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抄録

ステロイド緑内障はステロイド剤の点眼に伴い眼圧上昇の起こる状態をいう。また,その発症には遺伝性である可能性も示唆されている。そこで有色家兎を用い,ステロイドを点眼し,眼圧上昇のみられた個体を選抜交配することによりステロイド緑内障発症モデルの確立を試みた。結果は眼圧上昇個体選抜の為の試験では65匹中25匹に眼圧上昇を認めた。この25匹に3ケ月の休薬期間をおいた後,再度,確認のために行った試験では眼圧上昇は認められなかった。今回3ケ月の休薬期間中の成長が反応消失を来したのではないかと考えられ,今後,試験実施時期の設定を十分に検討する必要があると考える。

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© 1996 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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