比較眼科研究
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原著
1年間飼育期間に観察されたCrj: CD (SD) IGSラットの自然発生眼病変
稲垣 覚久野 博司
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2001 年 20 巻 1-2-3-4 号 p. 21-25

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抄録

自然発生眼病変の発生時期および頻度について、雌雄各150匹のCrj: CD (SD) IGS系ラットを用いて1年間に亘り調査した。0.5%トロピカミドを点眼し散瞳させた後、倒像検眼鏡およびスリットランプを用いて眼科学的に観察した。その結果、観察された自然発生眼病変は、従来から報告されているSprague-Dawley系ラットの眼病変とほぼ同様であり、角膜混濁および水晶体混濁の観察頻度は経時的に増加していた。また、Crj: CD (SD) IGS系ラットに観察された水晶体前部の被膜下の混濁は、新たな自然発生眼病変であると考えられた。

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© 2001 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
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