比較眼科研究
Online ISSN : 2185-8446
Print ISSN : 0286-7486
ISSN-L : 0286-7486
症例報告
犬の球結膜に発生した肥満細胞腫の1例
安部 勝裕高木 しらね三森 信行
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 20 巻 1-2-3-4 号 p. 31-33

詳細
抄録

6才、避妊雌の雑種犬が左眼球結膜の腫瘤を主訴に来院した。眼科検査では2~4時部の左球結膜に赤く隆起した腫瘤が認められたが、隣接する輪部および角膜は正常であった。

腫瘤の外科的切除を試みたが、第3眼瞼接合部にも浸潤しており完全切除はできなかった。病理組織学的検査の結果、分化型肥満細胞腫と診断された。術後は内科療法を実施し病変は消失した。内科療法中止後、2年以上経過しているが、再発は認められていない。

著者関連情報
© 2001 Japanese Society of Comparative and Veterinary Ophthalmology
前の記事 次の記事
feedback
Top