クリアビューとGENESIS-Dfの眼底撮影像を比較したところ,その撮影範囲はクリアビューでは、縦径が視神経乳頭の5.13±0.42倍、横径が視神経乳頭の4.99±0.45倍であった。GENESIS-Dfでは縦径が視神経乳頭の2.99±0.33倍、横径が視神経乳頭の3.54±0.36倍であった。クリアビューとGENESIS-Dfの縦径および横径ともにp<0.01で有意差が認められた。またパノラマ画像作製にはクリアビューでは4.63±0.32視野、GENESIS-Dfでは11.26±1.93視野必要であった。クリアビューとGENESIS-Dfのパノラマ画像作製枚数の間にはp<0.05で有意差が認められた。両方の眼底カメラ共に撮影した画像は鮮明であり、診断に供するに十分な画質であった。クリアビューは1枚の眼底写真で広範囲の撮影が可能であるためスクリーニング検査に適しており、GENESIS-Dfは撮影範囲が狭いものの解像度が高いため詳細の観察に適していると考えられた。