デジタルアーカイブ学会誌
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特集:デジタルアーカイブの可視化
エレクトリカル・ジャパン:公共データアーカイブを対象とした状況認識のための可視化
北本 朝展
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 3 巻 3 号 p. 295-299

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抄録

エレクトリカル・ジャパンは、日本を中心に電力データを収集・統合・可視化するウェブサイトであり、消えゆくデータを保全して長期的かつ網羅的なデータベースを構築する役割を果たしている。まず可視化手法を把握型可視化、魅力型可視化、洞察型可視化の3つに分類し、エレクトリカル・ジャパンが洞察型可視化から状況認識、データジャーナリズムへという方向を目指すことを論じる。次に可視化のケーススタディとして、電力使用状況、発電所マップ、電力統計「見える化」の3つを取り上げ、可視化で重視したポイントを説明する。最後に、データ収集から統合、可視化に至るワークフローを説明し、公共データの公開に関する課題を取り上げる。

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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