終戦から80年が経過した今日において、戦争に関する記憶は世代を経るにつれて薄れつつある。そこで本実践は、高校生に平和の重要性を再認識させる契機を創出することを目的とする。そのための手法として、舞鶴の引揚記念館で活動している学生語り部を対象としてインタビューを行い、そのオーラルヒストリー及び『白樺日誌』をデジタルアーカイブ(DA)化することを提案する。また、構築したDAを用いた平和学習を実施し、筆者らと同世代の生徒たちにおける平和認識がどのように変容したかを考察し、本手法の効果を検証する。その結果、平和学習への姿勢が受動的なものから能動的なものへと変化し、戦争に関する記憶継承への主体的な行動意識が芽生えたことが示唆された。このことから提案手法の効果が確認され、DAを用いた平和学習の一例を提示することができたと考える。
本研究では、探究型学習における思考の広がりと深まりを支援するためのデジタルアーカイブを活用した学習モデルの構築を目的とする。そのために、既存の学習から学習者が自ら創り出す新たな「問い」へと展開するための接続の契機を構造的に示す、〈「問い」を拓く探究の交差モデル〉を提案する。モデルの実現可能性の検証にあたっては、ジャパンサーチのワークスペース機能を活用して教材を作成する。その結果、提案モデルは多様な「問い」の形式に応答し得る構造を備えていること、また、新たな探究への展開を促す枠組みとして教材に実装可能であることが確認された。
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