抄録
スンガイキンタダム (Sg. Kinta Dam) はマレーシアで初めてRCC工法が採用された堤体積約100万m3のダムである。本プロジェクトにおける仮設備や施工方法の細部は,仕様書で規定されておらず,施工業者による選択の自由度が大きい。これらは経済性に大きく影響するため,設計者の思想をよく理解して適切な計画を立てることが重要である。本報では,本工事で採用されたRCC工法における乾式骨材製造設備や連続練りRCC生産設備などの仮設備,RCCの配合およびGE-RCCやスロープレイヤ工法などの施工方法などについて,これまでの実績や課題を述べる。