ダム工学
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論文
無段階水押し試験による不飽和地盤の透水性評価
山口 嘉一新家 拓史
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2006 年 16 巻 2 号 p. 94-108

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抄録
ダム基礎グラウチングのコスト縮減を目的に採用が検討されている無段階水押し試験とは,連続的に昇圧しながら注入量測定を行い,透水性を評価する方法である。これにより,従来の方法に比べ施工時間の大幅な短縮が望める。しかし,基礎地盤の地下水面下の不飽和領域では,非定常浸透の影響により透水性を過大に評価してしまう可能性が懸念される。本研究では,有限要素法を用いた飽和-不飽和浸透流解析により,不飽和領域における水押し試験での非定常浸透の影響を検討し,適正な透水性評価のための留意点を議論した。
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© 2006 ダム工学会
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