2019 年 29 巻 2 号 p. 140-151
ダム建設における骨材製造工事では,事前調査の限界により骨材となる原石の賦存モデルの精度が十分ではないため,これまで採取効率を高めることに限界があった。また,発破孔削孔作業における測量・検測および発破後の岩質判定は人力や目視で行われており,機械化による省力化と高精度化が望まれていた。そこで,採取効率向上や省力化によるコスト縮減を目的として,ダム原石採取管理システム「T-iBlast DAM」を開発した。五ケ山ダム骨材製造工事で検証実験を行い,有効性を確認した。